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ある村ある農家

ある村のある農家に親子が住んでいた。父親は何年も前の流行り病で亡くなり、母一人で切り盛りしていた。しかし近頃は病気がになり、娘が庄谷の家に奉公に出て、生活を支えていた。そんなある日、旅の僧がこの村を訪れ、この農家に一晩泊まった。翌朝一晩の宿のお礼にと、僧が母親の病が治るように呪文を唱えると、母親の病はたちまちに治った。一家はたいそう感謝し、僧に名を聞こうとしたが、その僧の姿は既になかった。

またある村のある農家に親子が住んでいた。母親は何年も前の流行り病で亡くなり、父一人で切り盛りしていた。娘が重い病にかかり、医者に見せることもできず、頭を抱えていた。そんなある日、旅の武士がこの村を訪れ、この農家に一晩泊まっていった。その武士は出て行くとき、汚い笠を宿代にと置いていった。後で家の者が改めて見ると、中に小判が入っている。あわてて外に出てても、武士の姿は既になく、一家はただ感謝するばかりであった。

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そんな農家から少し離れたところで、こうつぶやく人がいた。「次はどの局の撮影だっけ?」

解説

闇が語った物語シリーズ、第三弾です。オリジナルは2002年12月7日午前2時21分の作となっています。ファイルの作成は9分になっているので、そのくらいに書き始めたのでしょう。たしか、第二弾を書いて寝ようとしたら、また浮かんできたんだったかな。

別に、テレビ番組のマンネリ化を風刺しようと思って書いたわけではないです。浮かんできたのをそのまま書き留めていたらこうなっただけですので。どちらかというと、わたしはマンネリとか日常は好むほうですね。

2003年08月18日午後10時、改定第一版

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