MY(まい)様のSS「怪盗奮闘記」

 どうも、初投稿いたしますMY(まい)と申します。
これはちょっとしたアメリカンジョーク的なオリジナルの話です。
ちなみに構想時間は20分ぐらいですね・・・(爆)
ま、つまらないお話ですがどうか見てみてやって下さい。







ここはとある大邸宅。
そこにはとてつもない「お宝」があると言われている・・・。
そこに2人の怪盗が忍び込みました。
さて、どうなることやら・・・・・・







「おい、何ちんたらやってんだよ、早くしやがれ!」

「へ、へぇ、すんません、兄貴・・・」

「たく、そんな金庫の一つや二つ、さっさと開けられねぇのか!」

「そんなこと言ったって・・・(ぶつぶつ)」

「たく・・・、折角計画は万全だってのにこいつはとろいし・・・」

「もう1人はこんな時に風邪だから休むとかいいやがるし・・・」

「あいつがいればこんな鍵ちょちょいと開けちまうのにな・・・」

「直前でキャンセルの電話なんか入れるもんだからな・・・」

「ったく、しょうがねぇな、貸してみろ!」

「へ、へぇ・・・・・」

「こんな鍵、ちょっといじくりゃあ簡単に・・・」



そして10分後・・・・




「あ〜にきぃ〜、まだですかい?」

「うるせえ、てめぇは黙ってろ!」

(ったく、なんだ?この鍵は・・・)

(ぜんぜん開きやしねぇじゃねぇか・・・)

「ち、どうなってやがるんだ・・・」

「あ〜にきぃ〜、もしかして、開かないんですかい?」

「うるせぇ、今日はちょっと調子が悪いだけだ!」

「もうちょっと待ってろ!」

「へぃ・・・」




さらに10分後・・・・




「あにきぃ〜、もうあきらめましょうぜ・・・」

「あ、今なんつったんだ?」

「いや、だからあきらめましょうって・・・」

「バカヤロウ、お前、怪盗がお宝を目の前にしてあきらめろって言うのか?」

「でも、現に開かないじゃないですか・・・」

「この野郎!!」

(バキッ!!)

「イ、イテェ、なにするんすか、兄貴・・・」

「お前、最初に俺たちがこの怪盗団を結成した時の誓いを忘れたのか?」

「狙ったお宝はどんな事があっても必ず頂戴する・・・」

「そうだ、だからこんな所であきらめる訳にはいかねぇんだよ」

「そ、そうっすね・・・」

「じゃあ、始めるぞ!」




それからさらに10分が経過・・・・




「あにきぃ〜、どうですか?」

「うるせぇ、ちょっと休憩だ!」

その時偶然にも親分は持っていたキーピックを妙な方向にひねったのである・・・

と言っても休憩しようとした親分がキーピックを持ちながら座ろうとした為にそれは起こったのだが・・・

(カチリ・・・・)

「ん・・・・・?」

「え・・・・・?」

なんと今まで開かなかった鍵がいとも簡単に開いてしまったのである。

「開いた・・・」

「開きやしたねぇ・・・」

「そうか、そういう事だったのか・・・」

「どういうことですかい、兄貴?」

「これはな、5年前にある会社で作られた絶対不可能の鍵だったんだ」

「へぇ、これがあの噂の・・・」

「当時は誰もこの鍵を開けることができなくて、伝説にまでなった位だからな・・・」

「だがこの鍵には一つだけ欠点があったんだよ」

「欠点・・・ですかぃ?」

「ああ、お前、ちょっと鍵穴を覗いて見ろ」

「へぇ・・・」

「少し奥の左側に小さな取っ掛かりが見えるだろう?」

「へぇ、見えます」

「それにちょいとキーピックを引っ掛けて1回転すると、あっという間に開いちまうんだよ」

「そうだったんですかい・・・」

「でな、その2年後に、この鍵の欠点に気づいた奴がいたんだよ」

「それから瞬く間に世界中の強盗連中にこの噂が広まっちまってな・・・」

「結局この鍵を作った会社はほとんどが返品で大量の在庫を抱えることになって・・・」

「多額の負債で倒産しちまったんだよ」

「へぇ、なるほど、そうだったんですかぃ・・・」

「と、とにかく、開けて中のお宝拝見と行きやしょうぜ、兄貴!」

「そうだな、どれ・・・」

(パカッ)

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

二人の怪盗は無言だった。

(お買い上げ誠に有難う御座います)

なんと、中に入っていたのはこの金庫の説明書だったのである。

「なんてこった・・・」

「おい、帰るぞ」

「へ、へい・・・」




さて、これは一体どういう事なんでしょう?

まずこの大邸宅にとてつもない「お宝」が眠っていることは事実です。

ですが肝心の「お宝」はもぬけの殻・・・

さて、「お宝」とは一体何のことだったのでしょう?

なんと、あの金庫(そのもの)がお宝だったのです。

欠点が見破られた金庫は、ほとんどが返品で会社に回収されてしまいました。

とは言っても一度は伝説にまでなった位ですから、その金庫にはプレミアがついて超高級なお宝とまで言われる様になりました。

しかもそのほとんどが会社に回収されてしまった為に市場に出回ったのは極僅かでした。



さて、肝心の怪盗さん達は・・・

「たく、次のターゲットでも探すぞ!」

何も気づかずに行ってしまったと言う訳です。



                              おしまい



あとがき

 さて、即興(完全な思いつき)で書いたお話ですが、こんなの読む人果たして
読む人がいるのでしょうか・・・(汗
これはSSと呼ぶに相応しい物なのでしょうか・・・
かなり(と言うか凄く)不安ですが、こう言う即興話は好きなので、また読みたい
なんて人がいたら(まずいないでしょうが・・・)感想と共に頂けたらと思っています。(どきどきどき)
それでは〜♪

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